漫画家「さいとう・たかお」さん、膵臓癌のため死去84歳

画家さいとう・たかおさんが2021年9月24日に膵臓癌のため亡くなりました。「ゴルゴ13」で知られる彼の作品には多くのファンがおり、彼のご冥福を心よりお祈りいたします。

彼の死後もスタッフと編集部は彼の意志を引き継ぎ、連載を継続する予定です。私自身も高校生の頃から「ゴルゴ13」のファンで、単行本を購入しては本棚に並べていました。しかし、物語が国際情勢や政治に深く踏み込むようになり、徐々に内容についていけなくなった時期もありました。時には主人公が登場しない「作品」もあり、「なんだこりゃ」と思ったこともあります。

さらに、最終回のシーンや構想が既に完成しているという話を聞いたことがありますが、連載が継続されるとのことで、私が生きている間に最終回を見られるかどうか気になります。

また、他の作品である「藤枝梅安」、「鬼平犯科帳」、「サバイバル」、「風よ雲よ剣よ」も楽しんでいます。特に「風よ雲よ剣よ」に登場する鳴神鬼心は、ゴルゴ13のキャラクターと重なる部分があるように感じます。

例えば、「風よ雲よ剣よ」第9巻における主人公、青年剣士・風吹波之進と鳴神鬼心の決闘シーンでは、以下のセリフが印象的です:

「剣はわざだけにあらず。まさにそうだったな。」
「運……これぞ、まさに剣の…剣の神髄だったな、風吹!!」

そして、風吹波之進の折れた剣が偶然、鳴神鬼心の胸に刺さり、彼は敗れます。
このような予期せぬ結果が、剣の真髄を象徴しているかのようです。

「風よ雲よ剣よ 第9巻」より

ゴルゴ13の最終話もこのようなあっけない偶然の敗北で終わるのではないかと思います。

デューク東郷(ゴルゴ13)がある依頼者から「プロとしての成功する条件は」と尋ねられた際には、「10%の才能と20%の努力、そして30%の臆病さ……残る40%は……運だろうな」と答えていることからも、彼の運命が如何に不確かであるかが伺えます。

私の予想として、ゴルゴ13の結末も恐らく何らかの偶然で敗れる運命にあるのではないかな。

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