メニエール病の主な症状
- めまい: 突然の強い回転性めまいが特徴で、数分から数時間続くことがあります。めまいの発作中は、バランスが取れず、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。
- 耳鳴り: 耳の中で鳴る音が感じられることがあり、低音のブーンという音が一般的です。
- 難聴: 片耳の聴力が低下し、特に低音が聞き取りにくくなることがあります。進行すると、永久的な難聴になることもあります。
- 耳の圧迫感: 耳が詰まったような感じや圧迫感があり、これはしばしばめまいの発作と共に現れます。
原因
メニエール病の正確な原因はまだ完全には解明されていませんが、以下のような要因が関与していると考えられています。
- 内リンパ液の異常
- 遺伝的要因
- アレルギーや自己免疫疾患
- 血流の異常
診断
メニエール病の診断は、以下のような方法で行われます。
- 症状の詳細な聞き取り
- 聴力検査
- 平衡機能検査
- 内耳のMRIやCTスキャンなどの画像診断
鍼治療
いくつかの研究や臨床報告では、鍼治療がメニエール病の症状緩和に効果があるとされています。しかし、これらの効果は個人差があり、全ての患者に対して有効であるとは限りません。また、鍼治療は根本的な治療法ではなく、症状の緩和を目的とした補完的な治療法として位置づけられています。
以下は代表的な鍼灸の治療穴
- 足三里 (ST36) – 免疫力強化と全体の気の調整に役立つ。
- 百会 (GV20) と 神門 (HT7) – 精神を安定させ、めまいを軽減。
- 通天と絡却 – めまいと嘔吐を軽減
- 耳門 (TH21)、聴宮 (SI19)、翳風 (GB8) – 耳鳴りや難聴に直接関連するツボ。
- 内関 (PC6) – 吐き気と嘔吐の管理に有効。
- 風池 (GB20) – 頭部と首の緊張を緩和し、めまいを軽減。
